お知らせ

投稿日:2022年10月29日

非常放送設備

こんにちは、

今回は消防設備の中の非常放送という設備をご紹介します

この設備は比較的大きな建物に導入されている設備です

火災報知器が火災を感知した際、この放送設備に信号を送り建物内に居る人に火災を知らせる放送をスピーカーより発信します

よく火災の時非常ベルが鳴ったりしますよねー?

非常ベルの代わりと言えば何となく想像がつくと思います

ですが非常ベルの場合、比較的小さな建物であれば危険を知らせるのに有効ですが、大規模な建物の場合、聞こえにくい場所があったり多数の人がいたらパニックになって避難に支障が出たりとデメリットが出てきます

例えばタワーマンションだったりで非常ベルが急に鳴ってもどうしていいか分からず、混乱を招く場合もあります

それよりもスピーカーからサイレンとアナウンスを流して火災を知らせる非常放送設備の方が避難をスムーズに出来る可能性が高いです

先ず火災を感知したら(ファンフォン、ファンフォンとスピーカーからサイレンが鳴り、)

『○○階で火災感知器が作動しました、係員が確認していますので次の放送にご注意下さい』

と、女性の声でアナウンスが流れます、この時点ではもしかして誤作動の可能性があるのでこの時点では避難を促しません

もし係員が火事で無いのを確認した場合、

『先程の火災感知器の作動は確認の結果、異常ありませんでした、ご安心下さい』

と女性の声で流れます

問題は本当に火災だった場合、当然感知器は働きっぱなしなのでその状態が一定時間続く場合や複数の火災信号が放送設備に入ると、今度は火災確定報のアナウンスに切り替わります(時間や切り替えのタイミングは場所や設備により異なります)

『火事です!火事です!○○階で火災が発生しました!落ち着いて避難してください!(強烈なサイレン音)』

今度は男性の声でアナウンスされます、こうなったら避難経路を見つけ避難を開始して下さい

しかし全員が一斉に逃げれば避難口に人が殺到し、危険な状態になります

そんな状態を防ぐ為に最初は出火したフロアとその上の直上階しか放送は鳴りません(建物の規模によっては一斉に鳴る場合もあります)

直上階は下のフロアからすぐに煙が充満し、危険性が高いので出火階と同時に鳴ります

先ずこの2フロアに居る人に先ずは逃げてもらいその5分〜10分後、火災断定拡大一斉鳴動に切り替わります

この状態は建物全フロアに避難放送が一斉に流れるのでもう最終段階です。全フロアの人に逃げてもらうしかありません

この状態になれば恐らく119番通報され、消防車がもうすぐ来ると思われます

この様に段階的にアナウンスをする設備が非常放送設備です、兎に角男性のアナウンスになれば危険性が高いです

因みに本体はこんな感じ

この火災のランプが点灯したら作動状態です、

これにはマイクも付いており係員がスピーカーを使い状況を説明したり避難指示したりする事も可能です。

大きなショッピングセンターや病院等の場合、必ず防災センターと呼ばれる場所に施設の方が居ますので有事の際、避難誘導のアナウンスが入るかも知れません

皆様、有事の際は女性と男性の聞き分けをして危険度や避難のタイミングを計れる様、こーいった設備もある事を知って頂けたらと思います

ご静聴ありがとうございました!!

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